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生地の名菓

皆さま、こんにちは。

 

生地には昔ながらのお店がたくさんあります。

残念ながら閉店してしまうところも多いのがさびしいところ。

 

 

その中で、わたくしが昔から愛好していますのはこの「ほしがれい」。

 

 

 

生地名菓であり、銘菓です。

お茶タイムにぴったりな最中です。

中身はこんな感じです。

 

 

サクッとし過ぎていない外身が、中のあんこと馴染んでいい感じでございます。

ちなみに、あんこはこしあんの中に粒あんを混ぜたような、こしあん派つぶあん派どちらにも嬉しい作り。

 

「ほしがれい」の名の由来は、詩人・田中冬二の生地の街を詠んだこの一編から。

 

 

「ほしがれひをやくにほひがする

 ふるさとのさびしいひるめし時だ

 

 板屋根に

 石をのせた家々

 ほそぼそと ほしがれひをやくにほひがする

 ふるさとのさびしいひるめし時だ

 

 がらんとしたしろい街道を

 山の雪売りが ひとりあるいてゐる」

 

 

 

今も、生地は一年を通して人通りの少ない静かな街でございます。

聞こえるのはトンビ、カラスとサギの声。たまにキジ。

主に鳥の声ですね。

ときには自分の歩く音しかしていないことも。

 

 

「ほしがれい」は魚の駅でも売っていますが、生地散策がてら本店である「まつや」さんへ行くのもいいですよ。

生地の静かな裏路地を通りながら、冬二の詩を楽しむのも乙です。

 

 

右の店舗が「ほしがれい」を売っている「まつや」さん
右の店舗が「ほしがれい」を売っている「まつや」さん